医療レーザー脱毛機器には
「ショット式」と「蓄熱式」があります
医療レーザー脱毛で使用するレーザー脱毛機器には、様々な種類があるのをご存知でしょうか?
それらの機器は、照射方式の違いや搭載しているレーザーの種類で区別されます。
そのうち照射方式の違いで、脱毛機器は大きく「ショット式」と「蓄熱式」に分かれます。
どちらも「毛を生えなくする」という結果は同じなのですが、少し仕組みが異なり、それぞれに特徴があります。
そこでこちらでは、実際にどちらの機器も取り扱っている横浜マリアクリニックが2つの機器の違いを詳しく解説していきます。
レーザーの種類については別のページで詳しく解説しておりますので、併せてご覧くださいね。
「ショット式」と「蓄熱式」の違い
ショット式と蓄熱式では、どの部位をターゲットにして照射するかが異なるため、照射方式が違います。
それぞれの仕組みと特徴を詳しく見ていきましょう。
「ショット式」の仕組み
ショット式は強いエネルギーをパチッと照射する方法です。
強力なエネルギーは毛の根元にまで作用して熱を生み、その熱で毛根を丸ごと破壊します。
毛母細胞やバルジ領域と呼ばれる、毛を生やすことに関わる組織を全て破壊できるので、毛が生えなくなるというわけです。
(※イメージ図を参照)
「ショット式」の特徴
ショット式は、脱毛効果をすぐに実感できるのが特徴です。
照射してから数日後にはポロポロと毛が抜け落ちてきます。
一方で、一部の脱毛機器を除いて色黒肌や日焼け肌には照射することができないのがショット式脱毛機のデメリットです。
また、強いエネルギーを瞬間的に照射するため、照射する際に輪ゴムで弾かれたような一瞬の刺激を感じます。
「蓄熱式」の仕組み
対して蓄熱式は、1ヶ所に連続的に弱いレーザーを照射してじわじわと熱を加え、その熱でバルジ領域と呼ばれる組織を破壊する仕組みです。
バルジ領域は毛の元となる細胞を生み出す場所なので、破壊することで細胞の生成が停止し、結果として毛が生えてこなくなります。
(※イメージ図を参照)
「蓄熱式」の特徴
蓄熱式がターゲットとするバルジ領域は、皮膚の浅い層にあるため、肌の奥深くまでエネルギーを届ける必要がありません。
そのため、照射エネルギーは最小限で済み、火傷のリスクを避けるため高出力での照射が難しい色黒肌にも対応できます。
さらに、1ヶ所に連続的にレーザーを照射するので、レーザーに反応しづらい産毛にも反応しやすいのも特徴の1つです。
また、照射時はじわじわと熱が発生し、温かいマグカップを押し当てたような感覚を覚えます。
デメリットとしては、ショット式よりも効果を実感するまで時間がかかることが挙げられます。
蓄熱式はあくまで発毛をストップさせるだけなので、照射時に生えている毛には作用しません。
ですから、施術後すぐに毛が抜け落ちることはなく、最初の1~2回の施術では効果を感じにくいのです。
永久脱毛効果は同じですが
特徴を生かした施術がベストです
始めに申し上げた通り、ショット式と蓄熱式では少し仕組みは異なるものの、どちらの機器を使用しても最終的に永久脱毛効果を得られる点は同じです。
しばしば「あのクリニックの脱毛機は蓄熱式だから効果がない」といった意見をインターネット上で見かけることがありますが、「蓄熱式だから」「ショット式だから」という理由だけで効果に差が出るわけではないのです。
ただし、これまで解説してきた通り、照射方式によって対応できる肌色や毛質が違ったり、効果の表れ方に違いがあったりします。
それぞれの特徴を生かせなければ、せっかく施術したのに期待通りの効果が得られないこともあるので注意が必要です。
つまり、脱毛機とお肌には相性があります。
それをしっかりと見極めて正しく脱毛機を使い分けることが、お一人おひとりに最大限の脱毛効果をお届けする一つのポイントだと言えるでしょう。
クリニックによってはどちらか一方の機器しか取り扱っていない、という場合もございますので事前に確認してみてくださいね。
横浜マリアクリニックでは
「ショット式」と「蓄熱式」を
使い分けています
横浜マリアクリニックでは、ショット式のアレキサンドライトレーザー脱毛機と蓄熱式のダイオードレーザー脱毛機を導入しています。
メインで使うのはショット式の脱毛機です。
この機器では対応できない色黒肌等の施術においては、蓄熱式の脱毛機を使用しています。
当院では、可能な限りすべての患者さまにつるすべの美肌を手に入れていただけるよう、2つの脱毛機を使い分け、肌質・毛質の個人差や部位ごとの差に的確に対応できるようにしております。